独学での独検3級合格になくてはならなかった本を紹介します。
- 独検合格4週間neu(ノイ)3級
- 独検過去問題集2016年版 5級・4級・3級
- Fit Furs Goethe-Zertifikat: A1 Book & CD
- 放送大学ドイツ語 I
- Miteinander: German Self-Study Course for Beginners - Book & 4 Cds
一番上に行くほど独検3級合格に特化した貢献度が高く、下に行くほどドイツ語の全般的な基礎という順序で並べています。
1番の教材から順番に、何がどういいのかを紹介します。
<教材1>独検合格4週間neu(ノイ)3級
この冊子は、直接の試験対策として必須の教材です。
もしも独検3級対策には1冊しか本を買いたくない!という事情の場合は、この本を購入することをお勧めします。そのくらい、独検対策のためによく練られた本だと思います。
「合格4週間」という名前のとおり、28日分(28課)という構成になっています。1課ごとに、この回は受動態、この回は完了形、のように分類されています。1課ごとに説明と練習問題がついており、練習問題をこなしつつ、わからなかったところは説明に戻るを繰り返すことで学習することができます。
説明の部分はとても詳しいです。これを頭から読んでいると、圧倒されてやる気をなくします。そこで私はさらっと説明を見たあとは各課の最後についている8問ほどの練習問題だけをすべて覚えるつもりでやりました。練習問題になっているからには、その課のとても重要なところだと思ったので、まずはそこから攻略することにしたのです。練習問題をやったあとで、これは理解できない、というものについて、前のページにある説明を読んでいました。このようにすると、まず課の説明を読んで練習問題をするよりも、練習問題を先にやることで何をわかっていないのかがはっきりするので効率的ではないかと思います。
この方針は、まちがっていなかったみたいです。
私は試験前日に、28課分のすべての練習問題をやりなおし、できなかったところをすべてノートに書き出し、一晩のうちにそのすべてを記憶する努力をしました。ここまでくると、言語の勉強じゃなくてただの反復運動、条件反射の刷り込みです。
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教材の最後には模試が1回分ついています。この模試の冒頭に、「『この本はしっかり勉強すれば、合格に役立つ』-みなさんにそう思われるように気合いを入れて本書を作成しました」(p.222)と筆者からの言葉が記載されていました。「気合いを入れて」の部分は、ここに転記したとおり青字で書かれています。
この言葉を読んだとき、私は「まったくそのとおりだ」と思いました。
著者の気迫が感じられる教材です。
上記のような筆者の意図ゆえか、この教材は実際の試験よりも難易度が少々上の内容となっていると思います。事実、私は模試をやってみたときにひどい点で「これは困ったな・・・」と思った記憶があります。またそれぞれの課にも、それはそれはたくさんの事例が紹介されていて、「出題範囲はこんなに広いのか?こんなにたくさん覚えないといけないのか?!」と圧倒されました。しかし、こちらの教材のほうが試験のレベルより高く設定されているので、全部覚えられないからと言って、付録の模試の点が悪いからといって、あきらめることはなさそうです。
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注意点は、この本のタイトル「4週間」をうのみにして1日1課にとりくみ28日やるという方法ではダメだということです。
まず、できるだけ早く一通りやってしまいます。
それから何度か繰り返してやるのです。
たとえば、私はこの本を10月になってから購入し、以下のように4回(4巡)+試験前日に通しで一度やりました。
1巡目:10月14日ごろ~10月31日
2巡目:11月3日ごろ~11月22日
3巡目:11月15日ごろ~11月25日
4巡目:11月29日ごろ~12月2日
試験前日:全体を最初から最後までやる
なぜできるだけ早く一通りやってしまうかというと、一つは全体像をつかむためです。いったいどんなことが出題範囲になるのかを早い段階で把握しておくと、学習計画が立てやすくなります。
また、一度やってみるとけっこうわかるぞという課もあり、その場合2巡目以降はその課をとばす代わりに難しい課に時間を割くことができるので、効率的に勉強できるのです。
最後に、言語はやはり繰り返しで覚えていくので、何回かやってみるということが重要だからです。個人的な感想ですが、1日1課にじっくり取り組みつつ28日間やるよりかは、同じ28日間ならば、最初の7日間でざっとでもいいので一通りやってみて、2回3回と繰り返して勉強したほうがいいと思います。
by rsr35408
| 2017-01-12 18:15
| 独検